コンサル型スライド作成スキル
主軸は references/slide-rules.md(実務のレビュー指摘を1行ずつ蓄積した約80項目の規約)。作成前に全文を読み、HTMLパーツ集でたたき台を組み、規約の範囲で調整し、機械チェック FAIL 0 と目視で仕上げる。パーツ集と型カタログは規約を効率よく満たす道具であり、スライドを型に合わせるのではなく、型をストーリーに合わせて選び、合わなければ捨てて自由に組む。
成果物は HTML(16:9・1 section = 1スライド)と、Chrome で印刷した PDF。
ファイルと読むタイミング
| ファイル | 中身 | 読む・使うタイミング |
|---|---|---|
references/slide-rules.md | 規約の正典(約80項目) | 必読。作成前に全文 |
references/archetype-catalog.md | 62型の一覧(型ID・型名・使いどころ・どのパーツ集の何番か) | ストーリーラインの各行に見せ方を書くとき |
references/content-review-prompt.md | フレッシュアイ・レビューの指示文 | 機械チェック通過後、納品前 |
references/ai-smell-lexicon.md | AI臭ワード・言い回しのリスト | 文章の仕上げ時 |
templates/freeform_parts_16x9.html | 基本パーツ集 27(表紙・全体マップ・矢羽・前提→帰結・軸のある表・主張パネル・評価表・分布図など)。まずここから | 手順3 |
templates/freeform_parts_more_16x9.html | 追加パーツ集 35(エグゼクティブサマリー・積み上げ棒・ブリッジ・散布図・比較表・マトリクス・ロードマップ・ガントなど)。基本で足りないとき | 手順3 |
assets/SlideCatalog_16x9.pdf | 両パーツ集を印刷した62ページ(P.1〜27 基本、P.28〜62 追加) | 型を目で探すとき |
scripts/new_deck.py | パーツ番号を並べて1本のHTMLを生成 | 手順3 |
scripts/check_deck.py | 規約の機械チェック(HTML は標準ライブラリのみ) | 手順6 |
scripts/check_layout.mjs | 重なり・はみ出しの実レンダリング検査(npm run setup で playwright を入れる) | 手順7 |
assets/SuperTemplate_62type.pptx | 62型のPPTX見本帳(全スライド編集可能) | PPTX が要るとき |
規約の要点(入口。全文は必ず読む)
- タイトル: 結論を書く。1行が基本、長ければ意味の切れ目で2行(縮小して詰めない)。です/ます禁止。タイトルだけ通し読みして1本のストーリーになること
- レイアウト: 1スライド=1メッセージ。左=事実・図、右=意味合い。下部の「POINT」帯禁止
- 表: 行=項目・列=観点の「軸のある表」。ヘッダーは本文より大きく太字・塗りなし。最終行の下に罫線なし
- 装飾: 角丸禁止。塗りボックスに枠線なし。色分けするなら同一スライドに凡例
- 図: 推移・構成比・分布はグラフで描く。表に流し込んで済ませない(§5.11)
- 数: タイトルに書いた数と本文の連番を一致させる(§2.9)。ページの中身の個数はタイトルに書かない(§2.4)
- 文章: 1資料1用語。略語は初出でフル表記。ブレット語尾は階層内で統一
手順
- 作る前に定義する: 目的・成果物の定義・スコープ IN/OUT を3〜5行で先に合意する。
- ストーリーライン(1枚1行のタイトル列)を書き、各行に見せ方を併記する(図/表/矢羽/2カラム/数値カード)。推移・構成比・分布・相関は必ず図。見せ方に迷う行は
references/archetype-catalog.mdを見る。- 章扉は b27(アジェンダ再掲型)。section は
s chapでページ番号に数えない(§4.45)。10枚前後なら章扉は要らない。 - 表の列幅: 列の内容が同種(時点・案・部門)なら
<table class="eq">で等幅にし、最後の列だけに余白を吸わせない。説明・ブレットの列があるときだけ、その列に余白を渡す。 - 枚数に上限があるときの削る順: 章扉・目次 → 全体マップと重複する本文 → 補足・付録。表紙・全体マップ・結論ページ・裏表紙は残す。リスクの列挙は対応策と同じ1枚にする(§4.29)。
- 章扉は b27(アジェンダ再掲型)。section は
- たたき台を生成する:
両パーツ集のCSS結合・見出し様式の統一・ページ番号の振り直しはスクリプトが行う。手でコピーして組まない。生成後、プレースホルダー(bashpython3 scripts/new_deck.py --list # 番号と型名(b01〜b27 基本/m01〜m35 追加) python3 scripts/new_deck.py --parts b01,b02,m05,b06,b09,b10 --title "資料名" -o mydeck.htmlText N/ラベル N/YYYY)を実物に差し替える。 - グラフが要るページは、表パーツに流し込まず自分で描く。
- 調整: 表を2枚に割る、右カラムを帰結形に書き直す、粒度の揃わない並列を書き直す。1枚ごとに「この型のままでよいか」を疑う。受けた指摘は slide-rules.md に1行追記する。
python3 scripts/check_deck.py mydeck.html→ FAIL 0(表紙・裏表紙・章扉の「タイトル空」WARN は許容)。出力されるタイトル一覧を通し読みする。node scripts/check_layout.mjs mydeck.html→ OK(playwright が別の場所にあるならPLAYWRIGHT_MODULE_DIRで指す)。- フレッシュアイ・レビュー:
references/content-review-prompt.mdの指示文を、作り方を伏せた別のエージェントに渡してデッキのファイルを読ませる。指摘を採否表(採用/不採用/保留+理由)にし、採用分だけ直して手順6・7を再実行する。 - PDF 化して全ページ目視する。 機械チェックは重なり・はみ出し・規約違反しか見ない。棒が潰れる、図が空になる、下半分が空く、泣き別れ、左右の下端不揃いは目視でしか分からない。パーツのCSSは自分のデッキ側で直してよい(直したら templates/ にも反映する)。
bash
"/Applications/Google Chrome.app/Contents/MacOS/Google Chrome" --headless --disable-gpu \ --no-pdf-header-footer --print-to-pdf=mydeck.pdf mydeck.html
PowerPoint(.pptx)が要るとき
HTML から編集可能な PPTX への変換はこのスキルに含めない。次のどれかにする:
- PDF で渡す(まずこれを提案する)
- 見本帳から手で組む:
assets/SuperTemplate_62type.pptxの該当スライドを PowerPoint でコピーして文言を差し替える - 旧パイプライン: JSON(SlideSpec)から編集可能PPTXを書き出す仕組みを git タグ
pipeline-archivedの時点のリポジトリに残してある。62型に対応するが、JSONで書き直す手間と型の枠に収まらないページが出る
本スキル使用の注釈
「本資料は consulting-pptx-skill(github.com/carnot-tech/consulting-pptx-skill)で作成」の一文は裏表紙(b10)の左下に既定で入っている。他のページには入れない。裏表紙を使わないデッキでは最終ページの出典行に足す。
色と書体
両パーツ集の既定は同じ暖色系(生成りの地・濃茶の文字・茶のアクセント。本文ゴシック・見出し明朝)。トークンは各ファイルの <style> 冒頭 :root。片方を変えたらもう片方も揃える。ネイビー系の値はコメントで同梱。意味を持つ色(✕の赤など)は変えない。2系列の区別はメインカラー×グレーの2色に抑える。製品UIのスクリーンショットは無加工。


